お子さんを完ミで育てられている方には、さまざまな理由があると思います。
「母乳の出が悪い」とか、「薬を服用する必要があった」とか…
私が長男を完ミで育てることになった理由は、一言で表すと面倒臭かったからです。 おわり。
とあっさり済ませるのもどうかと思いますので、
この記事では、私が長男を完ミで育てることになった経緯をお話ししたいと思います。
目次
母乳のでが悪かったわけではない
私の出産時の母乳の出は、そこまで悪いとは感じていませんでした。
出産前から少しずつ母乳が出ていましたし、「ミルク育児はお金もかかるし、可能ならば母乳で育てたい」という思いもありました。
長男の生後1週間すぎのころ、自分で頑張って搾乳してみたときは、両方合わせて10ccあるかないかぐらいでした。
量は少なかったかもしれませんが、頑張って母乳育児を続ければ母乳の量も増えてくるのかもしれないと思っていました。
それでも、私は母乳育児を続けることができませんでした。
理由は次の通りです。
1.陥没乳首と乳頭混乱により、長男があまり母乳を飲んでくれていなかった
2.これ以上精神的負担を強いられたくなかった
3.ミルク育児に対して反対する人が周りにいなかった
ひとつずつお話ししていきます。
理由1 乳首が陥没しており、長男があまり母乳を飲んでくれていなかった
私の乳首はもともと両方とも陥没していました。その点を妊娠中から産院でも指摘されており、乳首を引っ張りだす強制グッズも
使用しておりました。グッズの使用により多少は改善されたものの、陥没でない人と全く同じというわけにいきませんでした。
私が長男を出産した産院では、出産した翌日から、母親が混合で育児をするように指導されていました。
しかし、出産直後は一人では長男にうまくおっぱいを吸わせることができず、何度も何度も助産師さんに吸わせ方のアドバイスをして頂きました。
その甲斐があって、また、私と長男が互いにコツをつかんだのか、出産二日後には何とかおっぱいを吸ってくれるようになりました。
「これなら私も母乳で育てられるかも」と思った矢先、退院前日になり、長男は乳頭混乱になってしまいました。
退院ぎりぎりで乳頭混乱の対処法を教えて頂き、退院後も何とか混合育児を続けていました。
乳頭混乱が落ち着いてきたのは、退院後2週間ぐらいからだったと思います。
とにかく、おっぱいをちゃんと吸ってもらえるようになるまでにとても時間がかかりました。
理由2 これ以上精神的負担を強いられたくなかった
上記のような状況であっても、「母乳で育てたい」という強い信念を持って頑張れる人は完全母乳で育児することができるのかもしれません。
しかし私にはそこまで思える余裕がありませんでした。他にも精神的負担になることが、私にとっては多すぎました。
・退院後、貧血や頭痛で悩まされていたこと
長男は吸引分娩で生まれてきたため、母親である私は大量に出血し、産院から貧血と診断されました。
産院からも貧血予防の薬と食事が出ていましたが、退院時は貧血が更に悪化しており、「無理せずよく休むように」と言われました。
更に、退院後は寝不足に夜影響か、ひどい頭痛にも悩まされていました。
・里帰り出産をしなかったこと
実家が遠方であったことや、子供をすぐに夫に合わせたかったこと等で、里帰り出産はしませんでした。
実は母は手伝いに来てくれていましたが、予定日よりかなり遅れて生まれた関係で、実質お手伝いをしてもらえたのは
3日程度でした。その後3日程度義母にもお手伝いして頂きましたが、その後は私と夫の二人で頑張り、家事と育児を両立させていました。
・長男の育児にも悩みが尽きなかったこと
この時点で夫の退職は決まっていたので、「本当に就農がうまくいくのだろうか?」という心配は常に付きまとっていました。そんな状態で、育児への悩みが追加されました。
「子供が泣き止んでくれない」というようなよくある悩みは勿論のこと、色々な悩みが出てきました。
乳頭混乱も悩みの一つですし、特に悩んだことが、吐き戻しが多いことと、退院後長男のうんちが、育児書やネット情報のように出ていないことでした。
夫はかなり協力してくれていましたが、毎日のように悩み、泣いていました。
そして少しずつ悩みを解消していき、「長男を含めた3人生活にも少しずつ慣れてきたかな?」という状態で1ヶ月検診を迎えました。検診の結果は散々でした。
・体重が20g/日しか増えておらず栄養指導が入る
・心音に雑音ああるため、大きな病院で検査する必要がある
どちらも、最終的な結果は問題なかったのですが、私にとってはとてもショックであり精神的苦痛となりました。
この状態でさらに「完全母乳をめざす」なんて余裕は、私にはありませんでした。
理由3 ミルク育児に対して反対する人が周りにいなかった
私も夫も、ミルク育児で育てられていたため、母も義理母も母乳にこだわる人ではありませんでした。
むしろ、長男に合わせると「ミルクあげたい」と積極的に言ってくれるような人たちです。
また、夫も「母乳が出るならあげたほうが良いけど、無理する必要はないと思うよ」というような人で、
休日は積極的にミルクをあげてくれていました。
これらの理由から、一か月検診の後は自然と完ミの方向に進んで行きました。一か月検診後しばらくは、「長男とのコミュニケーション」と考えてミルクの後におっぱいを吸わせていましたが、母乳の出がよくなるわけでもなく、授乳時間が長くなるだけだと思い、完ミとなりました。
現在の長男はミルク大好きっ子です。家でも保育園でもしっかりと、美味しそうにミルクを飲み、すくすくと成長しています。
もし第二子を出産したら、リベンジとして完全母乳にチャレンジするかもしれません。
でも、長男に関しては、現時点では完ミで育てることにしてよかったと思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。